Interview 会員インタビュー

JR八王子支社 立川総括センター立川駅 土門 慎 駅長 「立川駅を玄関口に、『もう1つ喜んでもらえること』を」

立川と土門さんの関わりについて

JR中央線沿線で、1日平均乗車人員は新宿駅、東京駅に次ぎ、多い日で20万人を越える日もある立川駅。多摩モノレール、青梅線、南武線も通る東京都有数の公共交通の要所だ。その駅長として2023年6月、着任したのが土門慎さんだ。

山形県出身。1981年、国鉄時代に新潟鉄道管理局に入社し機関助士、修繕整備などに従事した。当時、余剰人員を多く抱えていた国鉄。改革施策の1つとして行われた広域異動で、様々な年齢層の従業員が東京へ集まる中、土門さんも仲間と共に東京へ異動してきた。

運転士として勤務していた22才で、国鉄がJRへ変わる大きな転換期を迎える。「大きな変革期だったが『命を預かる仕事』という使命感を、ただ一番に感じ、過ごす日々だった」と当時を振り返る。その後、首都圏の路線で輸送障害などが起きた際、運行管理を行う「輸送指令員」。40代では東京駅の助役として、220人の輸送関係社員をまとめる輸送総括担当という重責を担う。「当時はブルートレインが毎年引退していき、ホームにファンのお客さまが溢れかえった。夢に出てくるほど緊張感がはりつめた毎日だった」と語る。東京駅では3人の駅長に従事し、ここで学んだ鉄道マンとしての、固い信念、そして想いは、今にも受け継いでいるという。

2019年に自身初の駅長として蒲田駅に。そして現在の立川駅に着任。立川の大きさ、駅としての難しさは、「輸送指令員」時代から安全の要の駅として、強く体感してきたため、「都内において、立川の駅長になることが、どれだけ重要な責務を負っているか身に沁みしている」と話す。

立川での思い出や、これからの立川への期待は?

JR東日本は、「変革2027」を掲げ、本社、支社、現場問わず、社員総出で、地域やお客さまのニーズを新たな形にしていく施策を行っている。「青梅線沿線や山梨へ向かう中央本線など、立川の周りには魅力が溢れるエリアが広がる。玄関口として沿線の魅力を、立川駅から発信していきたい。
JR単体でやるのではなく、地域の皆さんと一緒に、『立川でもう1つ喜んでもらえること』を造っていきたいと思う」と笑顔で話してくれた。

(取材:高木 誠)

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