守屋 信雄 副会長 「大きな責任感とやりがいを感じ、地域社会の貢献へ」
立川と守屋さんの関わりについて
立川市25分の1の土地を保有する立飛ホールディングス。
その中で社内各部署、地域との要役として奔走するのが、同社取締役・総務部長の守屋さんだ。
1991年、同社前身の「立飛企業」に新卒で入社した。
保有の土地・建物の管理を行う不動産賃貸業を中心に関連事業などを展開していた同社だったが当時、約23万坪の敷地は"万年塀"と揶揄されるほどの壁に囲まれ、地域住民にとって閉鎖的な印象の会社であった。
2010年、現在の代表取締役・村山正道さんが社長に就任すると、保有する不動産を「社会資本材」として捉え、「所有不動産を一体開発して地域社会に貢献する」と約束。
地域貢献の事業展開へと一気に舵を切り始める中、守屋さんは業務の一端を担い同社を支えてきた。
立川での思い出や、これからの立川への期待は?
「ウェルビーイングタウン」というコンセプトを掲げ新たに計画された新街区「GREEN SPRINGS」の開業前の土地で、自然除草のため放牧していたヤギの世話もしていた守屋さん。
工事開始と共にヤギが移されることを知った地域住民から、多くの名残を惜しむ声が守屋さんの元に届いた。
「ヤギは親しみと共に、とても愛されていた。地域の人たちの夢や楽しみを提供することの大切さ、それを壊してしまうことの怖さを知った。今ある全ての事業を行う中でも常にそれが頭にある」と振り返る。
今年100周年を迎える同社。コロナ後、人々のライフスタイルが激変する中、立川の未来を見据え、役職員が懸命に考え、新しい挑戦を続けている。
「30年ほど前を思い起こせば、立川にファーレの街区ができ、多摩モノレールが開通した際、近代的な街への変貌ぶりに驚いたもの。手前みそだが今は、その街を更に魅力あるものにしたいとの想いで、微力ながら事業を行わせて頂いていることに、大きな責任感とやりがいを感じている」と守屋さんは目を細め話していた。
(取材:高木 誠)