清水 一行 副会長 「訪れる人をワクワクさせる、エンターテインメントある街へ」
立川と清水さんの関わりについて
立川にフィギュアやプラモデル業界で、世界的に注目を集めている企業がある。
2017年に上場を果たし、昨年70周年を迎えた壽屋だ。
同社代表取締役の清水一行さんは、立川における今後の観光振興に「エンターテインメント」による多様な広がりの必要性を考えている。
同社は駅前北口の商店街で1947年に人形と玩具を取り扱う店舗として創業。
軒を連ねる商店街の隣には、スーパー「いなげや」の1号店もあった場所に、清水さんは生まれた。
小学校3年の頃、鉄道火災で店舗は焼失。
跡地に建った「第一デパート」は、「フロム中武」「銀座デパート」「みどりや」といった立川のデパートの1つとして営業を開始した。
鮮魚店「魚力」、ドラッグストアー「サンドラック」など、同社と同じく立川を発祥地とする上場企業の1号店がテナントに入り、年末ともなれば、ものすごい人と活気であふれかえるデパートだった。
「エネルギーで満ちていた時代。20代の頃は、見たことないような最先端のものが立川に集まり、各所に熱気が満ち、ワクワクする街だった」と当時を振り返る。
立川での思い出や、これからの立川への期待は?
そんな商人の街・立川だが、近代的な街へ変貌する中、今では人の顔が見えづらくなってきた。
「立川のエネルギーを感じる源は、やはり人。ハード面の開発と同じように、訪れる人を楽しませようとするソフト面、中でもワクワクするようなエンターテインメント性の充実が今後、より大切になってくる」と清水さん。
「市内の様々な企業も自社の強みを活かし、立川に人を呼ぶため、様々な取り組みを起こしていると聞く。そうした1つ1つの取り組みに光をあて、一体となって応援していくこと。その一助として、今後も取り組んでいきたい」と想いを語った。
(取材:高木 誠)